ニュースリリース

WPR観測装置のシステム構築について ―気象庁「WINDAS」の更新―

  当社は、気象庁より受注した「WINDAS」(Wind Profiler Network and Data Acquisition System;気象庁の局地的気象観測システム)更新において、観測装置システムを構築し今年3月に納入を完了しました。

  当プロジェクトは、全国31か所の観測所におけるウィンドプロファイラレーダー(以降WPR※1)設備の更新です。2013年4月に気象庁より受注しましたが、年度内の完了が必要なため、下記に示す通り既存の製品やサービス、技術を採用するなど、効率よくプロジェクトを進める必要がありました。

 1.状態監視
  観測局舎等のドア開閉や温度等の状態監視情報の表示は、特別なソフトウェアをインストールせず、Webブラウザを利用することで、どの端末からも容易に確認できる汎用性の高いシステムを構築。
 2.ネットワーク監視
  SNMP※2のマッピング機能を用い、ネットワーク機器の接続状態が一目で分かる画面とし、更にMIB(管理情報ベース)を読み込むことで、UPS(無停電電源装置)の動作状態も表示。
 3.遠隔制御
  WPRや運用表示盤(ワークステーション)の電源にAC100Vリレーを用い、空調装置は既存の機器を採用することで、各機器の遠隔制御が可能なシステムを短期間で構築。

ウィンドプロファイラ観測装置 状態監視画面

  WPRの設備更新間隔は15年程度と長く、今後長期間に亘りメンテナンスを実施する必要があり、ハード製造終了、ソフトのサポート終了などの問題が予想されます。これらの問題に対し、ハードの後継機の動作確認やワークステーションのシステムイメージのバックアップなどにより対応していく所存です。
  当社は今後も保守、運用サポートの実績を積み重ね、将来のWPR増設に向け、引き続き気象レーダープロジェクトに注力してまいります。

  ※1 WPR・・・地上から上空に向けて電波を発射し、大気中の風の乱れなどによって散乱され戻ってくる電波を受信・処理することで、上空の風向風速を測定する装置
  ※2 SNMP・・・TCP/IPネットワークにおいて、ルータやコンピュータ、端末など様々な機器をネットワーク経由で監視・制御するためのプロトコル。

<本件に関する問い合わせ先>
通信システム事業部電波システム部
TEL 06−6537−3622