Road To VISION24 Road To VISION24 中期経営計画 目標達成への取り組み

住友電設の強みを活かし、社会の目まぐるしい変化に柔軟に対応していく。 住友電設の強みを活かし、社会の目まぐるしい変化に柔軟に対応していく。

2020年度から2024年度までの5ヵ年における中期経営計画「VISION24」。
その展望と「Vision19」の総括について、会長・社長の言葉を通してお伝えします。

01

「Vision19」を振り返って

堅調に推移した「Vision19」。
2019年度には、過去最高の売上高を記録。

「Vision19」テーマ 質の高いエンジニアリング企業へ更なる飛躍を!
~ 個人力の向上と総合力の発揮 ~

「Vision19」のテーマ「質の高いエンジニアリング企業へ更なる飛躍を!」では、サブテーマとして「個人力の向上」と「総合力の発揮」を掲げています。当然ですが、質の高い仕事をするには個々人の高い技術力が不可欠です。これまでは各現場でのOJTが中心だった教育について、全社教育および事業部ごとの技術向上プログラムを構築し、更に新しい技術習得を織り込み、教育体系の整備を図っています。
また「総合力の発揮」については、営業や施工、本社スタッフなどの職種間、それに電力、電気設備、情報通信といった事業部間の連携によって重点施策に取り組んでいます。まだ途中段階ではありますが、事業部同士の協業が進みつつあり、すでに具体的な成果も出始めています。

「オール住友電設」を旗印に、総合力を高める。
「個人力の向上」についても基盤を整備。

サブテーマのひとつ「総合力の発揮」にあたっては、住友電設が抱える多彩な事業部門の技術交流や情報共有を目指しました。一人ひとりの行動変容が重要になってくるので時間が必要でしたが、2019年度に「『オール住友電設』というスローガンのもと、一体感をもってやっていこう」と呼びかけたあたりから、関係者の理解が急速に深まったと感じています。特に営業部隊は、ひとつの案件に対して別の保有技術を提案するなど、横軸展開による提案型営業に取り組み、一定の成果を挙げてくれました。一方、部門間連携によって新しい施工技術にも挑戦することができています。特に再生エネルギーについては、電力部門と環境ソリューション事業部、それに東部本部・西部本部などの施設部門がひとつの事業体となって、かなりの数の案件を受注、施工できました。
もうひとつのサブテーマ「個人力の向上」という意味でも、教育体制の基盤を固めることができたと思います。いくつかの課題は「VISION24」に持ち越したものの、数値上でも「質の向上」という意味でも、「Vision19」は当初の目標を達成できたと考えています。

02

「VISION24」の重点施策

「不易流行」を心構えとし、
変えるべき部分は大胆に取り組んでいく。

「Vision24」テーマ 新たな成長戦略と総合力で持続的発展を!

成長路線を描くにあたっては、住友電設として「何を変えず・何を変えていくか」を考えていく必要がありました。心構えとして掲げたのは、「不易流行」です。住友電設として、住友グループの一員として絶対に変えてはいけない「不易」の部分と、社会の要請を受けて時代とともに変化していかなければいけない「流行」の部分を踏まえて考える必要性を感じました。特に「流行」については、大胆な変化も恐れずにやっていくことが大切だと考えています。
「VISION24」では4つの重点施策を掲げています。

「安全品質・コンプライアンス」はまさに「不易」の部分といえます。住友グループの一員として、住友電設として事業の根幹であり、何よりも優先して取り組む課題です。
「VISION24」はこれまで培ってきた企業体力をいよいよ成長へと投資するときです。これを達成するのは従業員一人ひとりの行動ですので、周知を徹底し、個々の問題をくみ上げながらチューニングしていきたいと考えています。やはり私たちの事業においては、人そのものが何よりの財産です。重点施策のひとつである「人材の確保・育成と働き方改革」は、建設業において非常に大きなテーマとなっています。お客様やゼネコンなどの関係各位とともに、IT活用や仕事の進め方の改革などに取り組んでいかなければならないと考えています。
「顧客満足度向上の追求」においては、期待領域である「情報通信事業」「機械設備事業」「海外事業」「再生可能エネルギー市場」に注力するため、M&Aも見据えながら、リソースの確保や組織的な対応を図っていきたいと思います。また、国内電気事業においても大阪万博等のイベントへの戦略的な対応を図るとともに、施工力強化やリニューアル・メンテビジネスの拡大など、従来施策をさらに強化していきたいと考えています。これらを実行するため、「VISION24」の5年間で、200億円の成長投資を行っていく予定です。
また「未来を見据えて企業価値の向上」では、昨今ESGやSDGsが重視されるなど、企業の価値が多様化するなか、すべてのステークホルダーから求め続けられる企業であるためには、その価値を絶えず高めていく必要があると考えています。

03

「VISION24」の達成に向けて

デジタルトランスフォーメーション等、
情報通信分野で存在感を発揮していく。

ここ最近の社会の変化は目まぐるしいものがあります。5Gの普及とそれにともなうデジタルトランスフォーメーションの加速など、今後の社会の変化に柔軟に対応していくためにも、「情報通信事業」「機械設備事業」「海外事業」「再生可能エネルギー市場」などの期待領域に注力するリソースの確保や仕組みづくりが必要です。特に情報通信分野は私たちの得意分野ですから、社会の変化を支えていくことで存在感を発揮していければと考えています。

04

「VISION24」のねらい

アドバンテージをもつ分野で、成長路線を描く。

これまで当社は収益の安定化を目指した「09Vision(2007~2009年度)」、質の向上を目指した「Vision15(2012~2015年度)」、さらなる飛躍を目指した「Vision19」(2016~2019年度)」を経て、企業体質の強化と事業規模の拡大を図ってきました。2005年度の赤字転落時から経営的な治療を行い、体力の回復に努め、前回の「Vision19」でようやく平常に戻り、基礎体力を蓄えることができたものと考えています。
「Vision19」ではあくまでも質にこだわることを第一義としてきましたが、2019年度には旺盛な建設需要に応えるためにも人員の補強を積極的に行いました。その流れを受けて各部門の成長分野を伸ばしていくためにも、「VISION24」では量的な部分についてももう一段上の目標を掲げる必要があります。ただ、闇雲に量を追い求めてもレッドオーシャンでの過酷な競争に巻き込まれるだけです。情報通信分野等をはじめ、住友電設がアドバンテージをもてる分野で、成長路線を描いていこうというのが「VISION24」の大きなねらいになります。

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