SDGsと事業活動
住友電設グループは、「豊かな社会を支える快適な環境作りを事業目的とし、社会の繁栄に寄与します」の企業理念のもと、公正で透明性の高い経営と社会・環境に調和した事業活動を通じて、持続可能な社会構築への貢献と中長期的な企業価値の向上に取り組んでいます。
持続可能な社会の構築に向けた6つのマテリアリティにおけるESG課題
下の表は左右にスクロールできます。
マテリアリティ | 施策 | 関連するSDGs項目 | |
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E 環境 | ■環境負荷低減による脱炭素社会実現への積極的な貢献 |
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S 社会 | ■強靭で持続可能なインフラ構築への貢献 ■安全・品質の確保と技術力の向上 |
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■健康経営の推進と誰もが安心してイキイキと働ける職場環境の実現 ■人権の尊重とダイバーシティ&インクルージョンの推進 |
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G ガバナンス | ■コンプライアンスに基づいた公正で透明性のある経営の推進 |
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E 環境
再生可能エネルギー市場への対応
当社は、環境問題における社会や顧客の多様化するニーズに応えるため、太陽光発電システムを中心とした再生可能エネルギー関連事業の各種システムの開発や施工に新技術、新工法をもって取り組んでいます。
ウインドファームつがるの施工
2017年に日本最大級の風力発電プロジェクトとしてスタートしたウインドファームつがる(青森県つがる市、発電容量12万kW)の建設工事は、社内のあらゆる部門を巻き込み取り組みました。風車38基、自営線総延長約32kmに及ぶこのプロジェクトにおいて、当社は自営線工事(地中)、集電線工事(地中・ケーブル)、変電所工事、通信工事、風車内電気工事を担当しました。発電容量12万kWという数字は一般家庭の約9万世帯分の電力供給に相当し、再生可能エネルギー発電による年間18万トンの二酸化炭素削減効果が見込まれる規模になります。
カーボンニュートラルへの対応
カーボンニュートラル推進室の設置
2022年6月1日、技術本部内にカーボンニュートラル推進室を設置いたしました。地球温暖化や気候変動問題から世の中は脱炭素社会へと進んでおり、お客様のニーズや困りごとについても急激に変化しています。
同推進室では、ZEBプランニング、太陽光発電(PV)推進支援、リニューアル省エネ提案(E&M)を中心に既存事業を横断したシナジー効果や事業領域拡大を目指して、調査・研究・コンサルティングなどに取り組み、環境貢献活動として社員の意識改革を推進してまいります。
S 社会
災害への対応
当社は、電気工事、情報通信工事等の設備工事全般を幅広く手がけ、社会インフラを支える一翼を担っています。近年の東日本大震災をはじめ、地震や台風等の自然災害の場面においてもその技術力を発揮し災害復旧にも貢献しております。
関西国際空港復旧工事
2018年の台風21号において甚大な被害を受けた関西国際空港の機械警備設備をはじめ侵入探知設備、航空照明設備などの緊急復旧から本復旧にいたるまでさまざまな工事に取り組みました。関西国際空港は24時間運用可能な国際拠点空港のため、復旧作業は迅速に安全かつ確実に実施する必要があり、協力業者を含め昼夜を徹して作業にあたりました。
社会インフラの整備
当社は、電気を通じて公共インフラや交通インフラ等の日常生活に不可欠な社会インフラの整備に取組み、安全で快適な社会の創造に貢献しています。
腹帯川井地区トンネル照明設備工事の施工
東日本大震災の復興支援道路として指定された、宮古盛岡横断道路の一つ、宮古箱石道路のトンネル照明工事を施工しました。宮古盛岡横断道路は、盛岡市と宮古市を繋ぐ唯一の幹線道路で、沿岸道路が分断された際には、いのちを繋ぐ非常に重要な道路となります。
工事内容は、トンネル内照明1,797台、道路照明61基の設置、および電線ケーブル総延長約90kmの敷設工事で、新設される8本のトンネルの総延長はおよそ10kmにもなります。震災から10年目の節目となる令和3年3月の開通を目指し、無事故、無災害、工期厳守で完工させました。
海外事業の強化
タイセムコン・テクニカルセンター
当社グループのタイ国現地法人であるタイセムコン(1985年設立)は、2014年に16,000㎡の敷地をもつテクニカルセンターを開設しました。あわせて、施設内にタイ人社員および協力業者の技能レベルアップを目的とした技能訓練センターを開設しました。技能訓練センターでは、新人エンジニア、CADオペレーター、技能工、協力業者等に向けた5つのトレーニングコースを用意し、毎年平均約700名の受講者を受入れ、タイ国エンジニアの技能の向上を支援しています。