2015.01.05 その他

社長年頭挨拶(社員向け挨拶要旨)

社長 磯部 正人
  本年の日本経済は継続されるアベノミクス経済対策により確実な景気回復へ繋がるかどうか真価が問われる年になると考えられます。
  国内の建設市場は、震災復興や東京オリンピックに向けた建設需要拡大の期待感がある一方で、施工労働力不足や建設コストの上昇懸念があります。また、海外においても当社が事業展開しているASEAN及び中国は、政情不安や世界経済の不確実性、円安の長期化などで不透明感が強くなってきており、国内外の受注環境は、引き続き厳しい競争状態が続くものと考えられます。

  このような状況下、本年は中期計画「Vision15」のいよいよ仕上げの年となります。目標の確実な達成に向け当社グループの社員全員が一丸となって努力していく必要があります。

  新年にあたり私から次に挙げる3点について真剣に考え取組むことを皆さんに要望いたします。

(1)安全・品質の確保、コンプライアンスの再徹底
  安全・品質の確保は、事業経営の全ての基本であり、「Quality No.1」を目標に掲げる当社グループにとっては、最優先の課題ですが、依然として過去と同種の労働災害が発生しております。
  今一度気を引き締め直し、安全・品質の確保に真摯に取組むことが必要です。現場での施工にあたり、事前検討、具体的な作業手順確認等のリスク回避対策、実作業におけるチェック等安全対策への取組みはまだまだ不足していると思います。当社社員のみならず、現場で従事している協力会社の皆さん全員が安全意識を高め、事故撲滅への取組みを実践し、今年こそは無事故・無災害、クレームゼロの達成をお願いいたします。

  コンプライアンスに関しては、「研修・啓発」「監査(自主点検)」「危機管理」の「3つのK」に基づく各部門の取組みに加え、独占禁止法違反行為の再発防止に向け、事件の教訓を将来に伝え、風化させないための諸々の取組みを引き続き実施してまいります。
  しかしながらもっとも大事なことは、社員一人ひとりの独占禁止法のみならず絶対に法令違反は起こさないという決意と行動です。二度と昨年のような辛い経験はしたくないという思いを忘れることのない様、日々の仕事に取組んで頂くことを強く要望します。

(2)Vision15の仕上げ
  「Quality No.1を目指し、進化する企業を創造しよう!」をスローガンに経常利益率6%以上を数値目標に2012年からスタートし本年は仕上げの年になります。

  皆さんのたゆまぬ努力により、当社の実力は確実に向上してきております。これは決算数値に表れております。これをより確かなものとして更に成長していくには、重点施策である「安全・品質」「グループ総合力」「現場力」「資材コスト削減」「人材育成」「グローバル化推進」「営業力」「新技術・新市場」の各テーマを着実に一歩一歩進めていくしかありません。個々のテーマにはまだまだやらねばならぬ事が山のように残っています。これで完成というゴールは永遠にありません。
  本年を一つの区切りとして仕上げをすべく組織・全社を挙げて取組んで頂き、新たな次のステップへ進めて頂きたいと考えております。

(3)個人としての成長・自己啓発
  当社は住友電工グループの一員として「信用と技術を重視し、顧客満足度の高いエンジニアリングサービスを提供する」という企業理念を掲げ、諸先輩方の努力を礎に優良な顧客群・取引先に育てられた長い歴史を有しております。
  これを我々は引継ぎ、維持、新たな発展をしていかなければなりません。

  その為には、社員一人ひとりが成長していくことが必要で、それがなければ厳しい競争に勝ち残ることはできません。社員全員が目標を掲げ、努力していくことが必要です。技術・理論・資格・経済・語学・体力・人間性などテーマは色々あると思いますが、個人が目標を定め、今日より明日、明日より明後日と日々成長していくことが結果として本人の成長と共に会社全体の力の底上げに繋がると考えます。
  是非ともよく考えて頂き、テーマと目標を定め実践の行動を始めてください。


  以上色々と述べてまいりましたが、今年一年が皆さんにとり、会社にとり、良き年となりますよう現状に満足することなく、常に進化・挑戦に全力で取組んで頂くよう要望いたします。

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