2020.10.08 リリース

高張力架線工事用延線車を製作

当社はこのたび、長径間を含む送電線架線工事において電線を張る際に、高い張力での延線が可能な高張力架線工事用延線車を製作しました。

海峡横断や河川横断箇所など長径間を含む送電線架線工事においては、中間に鉄塔が構築できないため、高い張力で延線可能な特殊な施工技術が必要となります。
今回製作した延線車は、最大巻取張力12トン、巻取り速度30m/minで、巻取張力25トンのループ延線車と比較すると狭所でも搬入、組立作業が可能です。最大単体重量が約6トンとなっていることから8トンクラスの車両で運搬が可能なため、巻取繰出場(設置場所)の選定幅も広がり、汎用性に優れていることが特徴です。また、大口径の電線にも対応しており、より多様な工事への活用が期待できます。
 
このたび、最大径間長1,485mの架線工事(岡山県玉野市~香川県香川郡)にて初めて使用し、2021年6月竣工を目指し施工中です。

既存の線路には架線張力が10トン程度になる箇所も多く、今後も電線張替等の改修工事が必要とされており、今回製作した延線車を活用することにより高張力架線工事の受注と高品質な施工を目指してまいります。

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