スラリーモルタル管内充填工法(超高流動化処理土工法)
建設汚泥をリサイクルした超高流動化処理土システム
建設現場で発生する建設汚泥をリサイクルし、廃棄管の充填・裏込め充填・埋め戻し材料として新たに有効利用した、超高流動化処理材料です。流動性が非常に高く、最大700m圧送が可能で、収縮も非常に小さく、移動式プラント車を使用した現地生成が可能なため、施工性・経済性に優れた従来にない工法です。
従来型
高い流動性、高充填率、砂の締固めと同程度の強度により、廃棄管の充填工事、廃棄人孔の充填工事、締め固めが不可能な狭隘な場所での埋め戻しに採用。
低熱抵抗型(2016年~電力工事向け)
電力通電時に発生する熱を従来型より放散させることが可能。
添加材である炭酸カルシウムの配合量をかえることにより、熱抵抗値を調整することが可能である。(炭酸カルシウム配合量300~500kg/m3 熱抵抗値107~98℃・cm/W)
硬化熱が低く、挿入パイプへの影響が少ない。
項目 | 基本性能(従来型) | 基本性能(低熱抵抗型) | 備考 |
---|---|---|---|
主材 | 建設汚泥+セメント | 建設汚泥+セメント+炭酸カルシウム | |
ブリーディング率 | 3%以下 | 3%以下 | 打設後24時間後 |
一軸圧縮強度 | 0.2〜0.5N/mm2 | 0.2〜0.5N/mm2 | 4週間強度 |
硬化熱 |
40℃以下 | 40℃以下 | |
熱抵抗値 | 110〜120℃・cm/W | 100℃・cm/W以下 (炭酸カルシウム500kg/m3) |
熱線法による測定 |
粘性値 (フロー値) |
400±50mm | 400±50mm | JHS A313測定方法 |
圧送距離 | 最大700m | 約500m | 導管内充填工法 |
圧送圧力 | 0.01〜0.6MPa | 0.01〜0.6MPa | インバーター制御時 |
打設能力 (時間当り) |
最大30m3 | 最大10m3 | |
比重 | 1.22〜1.25 | 1.41〜1.432 | マッドバランス |
【標準型フロー】中間処理施設でスラリー原液を生成し、施工現場まで運搬し、利用する工法です。
システムの特長
- 長距離圧送により、従来材料の圧送距離に準じた中間立坑の設置が不要となり、圧送パイプもVP管で可能なことから、経済性に優れています。
- 抜群の流動性と充填率により、廃棄管内の充填はもとより、周辺地盤の空隙部など細部にわたる充填により、地盤沈下を防止します。
- 移動式プラント車の打設能力が最大約40m3/時間で、従来工法の2倍以上の充填が可能で、より一層の工期短縮が図れます。
- 圧送方法は従来のコンクリートポンプ車からインバータサンドポンプを使用することにより、低騒音で排気ガスの排出を抑えた、クリーンな施工環境を実現しました。
お問い合わせ窓口 | 送配電事業部 地中送電線部:06-6462-5791 |
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